就労支援を考える講演会に登壇しました! 共催:神戸市児童養護施設連盟、神戸センチュリーライオンズクラブ
みなさん、こんにちは!
田中れいかです。
今回は神戸市で開催された、就労支援をテーマにした講演会のレポート記事です。
この会は、児童養護施設と地元の中小企業の方々(中小企業家同友会の会員企業)が連携して、施設退所後の若者たちの就労支援を行っている取り組みの一環です。
過去にこの取り組みを紹介するニュースを見たとき、企業の皆さんのやさしさがじんわり伝わってきて、どんな想いで受け入れているのだろう?と気になっていたので、直接お会いできてとても嬉しかったです。
▽報道になっていたニュース
https://www.yomiuri.co.jp/life/20230507-OYT8T50066/
神戸市の取り組み
施設職員さんの発表では、神戸市内の施設で行われている「職業体験会」についてご紹介がありました。体験後には地域の方を招いて、こども自身がその体験を報告する時間があるそうです。
この「自分の言葉で話す」って、本当に大切な経験だと思います。
調整をする職員さんは大変だと思いますが、こどもが“自分で経験したことを言葉にする”時間をつくるというのは、まさにキャリア教育の本質だなと感じました。
働くって、ただのスキルじゃない
私の講演では、法律事務所でアルバイトをしていた頃の話をしました。
人への信頼感が持てなかったり、仕事に意味を見いだせなかったりして、無断欠勤をしてしまったこともある、ちょっと恥ずかしい過去です。
でも、あのとき本当に欲しかったのは、“叱る”よりも“わかろうとしてくれる”関係性だったのかもしれません。
大人になってからの“試し行動”だったと思うし、「こうしたら嫌われるかな」「やっぱり信頼って簡単に壊れるんだ」…そんなことを確かめようとしていた自分がいた気がします。
施設にいたから人を信じにくいとは言い切れないけれど、「人と一緒に働く」って、スキルよりもずっと繊細で、言葉にしにくいハードルがあるということ。
それを、わたしの言葉で伝えられたらと思って、お話ししました。
活動を振り返って
シンポジウムになった瞬間、舞台が青くなったという…突っ込めなかった笑
このイベントは、神戸市の児童養護施設とライオンズクラブのみなさんの共催でした。立場や役割を超えて、子どもたちのために一緒に取り組む姿に、共生へのあたたかな志を感じました。
神戸市は「ゆめさぽ」の進学応援プロジェクトの対象地域でもあるので、久しぶりに再会できた施設職員さんもいて、私にとっても特別な1日でした。
施設長さんや職員たちが真剣に語り合い、理解し合いながらつながっている姿に、神戸という地域の“チームの力”を感じました。会場を後にするころには、神戸がぐっと身近に感じられるようになっていました◎
また今後ともよろしくお願いします!
代表理事
田中れいか