report活動レポート

児童養護施設 海の子学園入舟寮(大阪市)で夢アイスプロジェクトを開催しました!

こんにちは!田中れいかです。

2024年2ヶ所目の訪問は児童養護施設 海の子学園 入舟寮。

ゆめさぽができてから大変お世話になっている施設で、職員さんと子どもたちに会えるのを楽しみにしていました。

学園のブログでも数回ご紹介いただいています↓

田中れいかさん来園

ゆめさぽの田中れいかさん入舟寮訪問

 

こうした間柄の入舟寮さん。私にとっても安心安全な場所なので、わくわくした気持ちでお伺いしました。

この日は大阪でボランティア活動に取り組む守口ローターアクトクラブの上村くんがボランティアスタッフとしてサポートくださいました。写真撮影やこどもたちとの交流を積極的にしてくださりありがとうございました!

今回も簡単にではありますが、当日の様子をシェアしたいと思います!

 

これまでの活動は<こちら>をご覧ください。

 

施設紹介

↑お世話になっている芝嵜先生

  • 施設名:児童養護施設 海の子学園 入舟寮
  • こどもの定員:約100名
  • ホームページ▷ https://uminoko.org/

 

当日の様子

8月は夏休み中。

休み中に伺うのも申し訳ないなぁと気遣い屋の私は感じつつも、「今年もこの時期がきたか〜」と嬉しい気持ちに。しかも、今回訪問するのは入舟寮さん。とっても安心感のある場所です。

この日の午前中は別の施設に訪問していた関係で、お昼ご飯を食べる時間が取れそうになかったのですが、その事情を知った職員さんが「お昼はうちで食べてってください(関西弁)」と。

こどもたちも食べていた同じメニューをいただき、元気100倍!やはり、施設で食べるご飯は格別です。

そのあと、13時過ぎにこどもたちが食堂に集まってイベントがスタート!

実は、2024年度も夢アイスプロジェクトを実施できると思っておらず、チラシなどがないまま施設にお伺いのご相談をしてしまい…施設の先生がご親切に宣伝チラシを作成いただきました(感激)。

このような職員さんの支えもあって、今日の日を迎えることができました。いつもきめ細やかな心遣いをありがとうございます。

この日は本園にいるこども38名と職員さん8名(実習生2名)が集まり、夢を聞く時間を過ごしました。

今回もこどもたちとの会話の一部を紹介します↓

男の子「えー夢ないんやけどー」
れいか「先生と話してみてー」

(しばらくすると….)

男の子「(紙に「夢をさがす」と書いてある)」
れいか「え、これめちゃくちゃ良い夢!」

男の子「(にっこり)」

女の子「病院の先生になる」

れいか「お!何の病院?」

女の子「特にない」

れいか「いつも行ってる病院があるとか?」

女の子「別にないかな」

れいか「そうなんだ〜病院の先生になりたいって思ったんだね」

男の子「アイスをもらう」

れいか「おー!このあと叶うね〜」

男の子「(うなずく)」

↑幼児さんの言っている夢を書いている中学生の女の子

この日は幼児さんから高校生まで、施設のみんなが参加してくれたのですが、最初はふざけていた中学生男子たちも、徐々に私やスタッフの様子を感じ取り、落ち着いてきた様子。

「夢を伝えても良い人」って思ってもらえるよう、なるべく一人一人に目を配り、声かけをがんばる時間です。

 

夢シェアタイム

9割の人が夢を書き終えたところで、みんなの前で発表する「夢シェアタイム」の時間へ。

小中学生は「発表」となると恥ずかしそうに周りを見ながら様子見。すると、幼児さんが先陣を切って発表してくれました。

その後、幼児さんが何名が続いて、実習生さんも夢を発表!

「ロサンゼルスに行きたい!」

すると、偶然にも同じ夢を書いた男の子がいたので2人で記念撮影。

ここまで、幼児さんや小学生が続いていたので、「大きい子もどうやろか〜?」と職員さんが声をかけるとザワつく中高生。周りに「いけよ、いけよ」と言われながら、中学生の女の子と中学生の男の子が発表してくれました。

「懐かしいな、この空気感」と思いながら、施設全体の雰囲気をじっくり味わう私。

周りの声に耳を傾けながら揉まれて過ごす日常。誰かに持ち上げてもらったり、ふざけ合いの中で築かれる関係性。それが、子どもたちの多様な人間関係を育む土壌になっているのだと実感しました。

令和の児童養護領域では、このような空気感が少しずつ失われつつある中で、施設全体で子どもたちを育む良さを改めて強く感じることができました。

感想

 
プロジェクトが終わったあと、施設長さんとのお話を通して、かかわった子たちがどのように育まれているのかを少しだけ深く知ることができました。
 

「あの子はな、いつも自分から先陣切って前に出て、空気を変えてくれるねん」

この言葉からも、子どもたち一人ひとりの行動には、日常の中で築かれる人間関係や環境が大きく影響しているのだと感じました。

年上の子に可愛がられたり、職員さんに感謝されたりする経験が、彼らの自信や個性を形作っているのだと。その積み重ねこそが、生活に寄り添う「児童養護施設の仕事」の大切さを教えてくれるように思います。

夢を聞くプロジェクトとしての活動が、単なる夢の共有に留まらず、こうした子どもたちの姿や心に触れる機会になっていることにはいつも驚かされます。

夢を聞くのはきっかけでしかなくて、この第三者に見せるこどもたちの顔を、職員さんには注意深くみてほしいなと改めて思いました。

今回、夢を教えてくれたみんな、本当にありがとう!

アイスを片手にした中高生女子との結婚トークも、とても印象的な時間でした。このような自然で温かい交流の中にこそ、大切な何かが隠れていると気づかされました。

 

一般社団法人ゆめさぽ
代表理事 田中 れいか

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