report活動レポート

高槻市立富田ふれあい文化センターの人権講演会に登壇させていただきました!

こんにちは、田中れいかです。

2023年7月27日、一般社団法人高槻市人権まちづくり協会が主催する人権講演会で、児童養護施設についてお話しする機会をいただきました

テーマは「児童養護施設で育った私 〜『社会に育てられた私』が伝えたいこと〜」。

私がこれまで経験してきたことや、児童養護施設という社会の仕組みに育てられたからこそ伝えたいことを、多くの方に共有できる貴重な時間でした。

当日は、高槻市内の学校に勤める先生方がたくさん参加されていて、児童養護施設が校区内にある先生も。そういった立場の方からは「教員としてどう接したらいいのか?」といった具体的な質問もいただきました。

児童養護施設に接点がある人もいれば、まったく縁がない人もいる。そんな多様な背景を持つ方々に向けて話すのは、簡単ではありません。しかし、そこに今回の講演の意義を感じました。

学校関係者や地域の方々と一緒に考え、より理解のある社会をつくっていくこと。これは、これからの活動でも大切にしていきたいテーマです。

今回は私目線の感想をお届けしたいと思います!

 

開催概要

  • 日にち:2023年7月27日(木)
  • 時間:14:00~16:00
  • 場所:富田ふれあい文化センター
  • 企画・運営:一般社団法人高槻市人権まちづくり協会

引用:https://www.takatsuki-jinmati.org/archives/7704/

 

感想

今回の講演会は、スクール形式で行われました。講師が一方的に話して、その後に質疑応答という流れです。

最近はできるだけスクール形式を避けて、対話型のスタイルを心がけているんですが、この形式の中でも最低限伝えたいことはお届けできたかなと思います。

最後の質問コーナーでは、児童養護施設が校区にある学校の先生から「距離が近いお子さん」について質問がありました。

「教員として、他の子と平等に接するためにはどうしたらいいのか分からない」

具体的な事例も出て、すごく大事なテーマだと感じました。

人との距離感って、アタッチメント(愛着)に関わる部分なので、私も専門家ではないし、正直お伝えしにくいところがありました。

でも、その子どもの気持ちになって考えると、「先生にもっと自分を見てもらいたい」という気持ちはきっとあるんだと思います。その気持ちを受け入れることは大切だけど、同時に教員としての立場も考えなければいけないので、私も少し曖昧な回答になってしまったかと思います。

でも、こういう立場を超えた対話が、これからもっと大事になってくるはずです。

お互いの立場や役割をすり合わせてカバーし合うことが、子どもたちを中心にした支援の輪を作っていくために不可欠だと思うからです。そういう意味で、今回の講演会は先生方や地域の皆さんとチームを作るための第一歩だったんじゃないかな、と感じています。

今後、先生向けの研修をもっと充実させるだけでなく、その中で具体的なケースを元にディスカッションができたらいいなぁとも考えています。やはり、対話がなければ学びは深まらないからです。なので、今回の機会も、みなさんのおかげで新しいアイデアが広がる時間になりました。

これからも、いろんなバックグラウンドを持つ方々との対話を大事にして、社会的養護への理解の輪を広げていきたいと思います。

 

追伸ですが、こども家庭庁参与の辻由紀子さんもお忙しい中来てくださって、本当にびっくりしました!しかも共通の知り合いがいたおかげで、「これ〇〇に送ったるなー」と、お茶目な一面も見られて、ちょっとホッコリしました(笑)。

 

一般社団法人ゆめさぽ
代表理事 田中れいか

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